長野

秋の涸沢カールで紅葉テント泊!

登山を始めた時に行きたいと思った場所の1つが秋の涸沢カールです。

鮮やかに色づく「紅葉の涸沢カール」は日本一の紅葉とも言われます。

そんな秋の涸沢カールにテント泊した様子をご紹介します

涸沢カールまでの道のり

涸沢カールへは上高地のバスターミナルから明神・徳沢・横尾を経由してアクセスします。

上高地のバスターミナルから涸沢カールまでのコースタイムは約6時間

横尾までの約3時間はほぼ平らな道を進み、そこから約3時間は一気に標高を上げていくことになります。

上高地バスターミナルまでのアクセス方法

上高地のバスターミナルまでのアクセス方法は2つ。

岐阜側からは平湯あかんだな駐車場に車を停めて、バスを利用します。

長野側からは沢渡(さわんど)駐車場からバスを利用します。

タクシーを利用する方法もありますが、バスの方が安くて、確実です。

タクシーを利用する場合は、タクシードライバーの連絡先を把握して、事前に予約して、タクシーの配車場所に車を停めていく方法が取れますが、初めての方は難しいのと、ある程度の人数を確保しておかないと費用が嵩みます。

私は関西から向かったので、平湯あかんだな駐車場を利用しました。

平湯あかんだな駐車場と沢渡駐車場

それぞれの駐車場は岐阜側・長野側とアクセス方法も異なりますが、利用時間等も異なります。

平湯あかんだな駐車場
  • アクセス:岐阜側
  • 駐車台数:約850台
  • 営業時間:3:30〜19:00
  • 料金:1日 600円
沢渡駐車場

平湯あかんだな駐車場

  • アクセス:長野側
  • 駐車台数:約2000台
  • 営業時間:24時間
  • 料金:1日 700円

基本的には出発地に合わせて、近い方の駐車場を利用することになりますが、どちらもそんなに変わらないという方は平湯あかんだな駐車場をおすすめします。

なぜなら沢渡は24時間営業のため、駐車場に到着次第、バス停に並ぶ必要があるからです。

一方であかんだなは3:30まで駐車場ゲートが開かないので、駐車場の入り口からずれっと車が列を作っているので、その列に並んで車を停めると3:30まで車の中で仮眠を取ることができます。

紅葉の涸沢は特に土日は混雑するので、できる限り早いバスに乗りたかったので、私は2時頃に駐車場に到着して、列に並びました。

どうやら前に並んでいる人が寝坊したようで、駐車場がオープンしてから30分ほどして、ようやく車が流れ始めて、中に入ることができました。

スムーズに車を停めて、バス停に向かい、まずはバス停に列に荷物を置いて、チケット発売を待ちます。

そしてチケットの販売開始とともに、建物の中でチケットを購入して、バスに乗り込みます。

この辺りの動線はあまり良くないので、臨機応変に判断が必要でした。

私はなんとか1つ目のバスに乗車できました。

沢渡は利用者数が多いこともあり、バス停は大混雑で、帰りも下山してから、バスに乗車するまでの列はかなり長くなってました。

なので駐車場はどちらかを選べるなら、あかんだながおすすめです!

夢のような景色が広がる涸沢カール

上高地から涸沢カールまでのコースは説明するほどのものではないので、サクッと説明します。

約6時間のコースなのでそれなりにしんどいですが、登山経験者ならそれほどでもないと思います。

私は涸沢カールまでにいくつか山を登っていたので、それほどしんどくありませんでしたが、人が多く、渋滞して思ったように進めないのがストレスでした。

テント泊の登山経験のない方は、小屋泊にして、荷物を軽くしていくのがおすすめです!

しんどい山道を登り切った先に見えてくるのが美しい紅葉の涸沢カールです。

最初に涸沢ヒュッテが見えてきて、ヒュッテのテラスに出た瞬間に、絶景が広がります!!

登ってきた甲斐があったと思える景色です!!

ゆっくりと景色を堪能したいところですが、着いたらすぐにしなければならないのが、テント場の確保です。

紅葉の涸沢カールはテント泊する人も非常に多く、登ってくるのが遅くなればなるほど、過酷な環境しか空いていないということになります。

なので、できる限り快適に睡眠を取るために、テントを張る場所を見つけましょう!

私はそれほど早くなかったので、あまりいい場所が空いていなかったのですが、たまたま場所を変える方がいて、いい場所を確保できました。

ちなみにテントの料金は14時から17時にテント場の中央にある受付で申し込みをして支払います。

テントは1泊1人2,000円です。

紅葉の涸沢カールを見ながら食べるおでん

テントを張ったら、涸沢ヒュッテでごはんをいただきます!

涸沢で人気のグルメといえばおでん!

ヒュッテを利用する人が多く、土日ということもあり、30分ほど並んでようやくありつくことができました。

山は冷え込むので、少し肌寒くなり始めた涸沢カールで食べるおでん美味しかったです!!

ぜひ食べて欲しい!

おでんを食べた後は周りを散策したり、ゆっくりと過ごすことができました。

キラキラと輝くたくさんのテント

秋の涸沢で見たかったのが、キラキラと輝くテント!

秋の涸沢は天気のいい週末になると1,000張以上のテントがあることも!

色とりどりのテントがきらめく姿は幻想的でした!

朝日に照らされる涸沢カール

まだ暗い時間帯から涸沢ヒュッテのテラスにやってきて、日の出を待ちました。

秋の山は朝がとても寒い!!

寒さに震えながら、待ってようやく見れた涸沢カールのモルゲンロート!!

山の頂から徐々に赤く染まっていきます。

生きててよかったな〜なんて壮大なことを考えてしまう程度には素晴らしい光景でした。

この光景を見ようとたくさんの人が朝からテントの外に出ていました。

ゆっくりと明るくなっていく朝の時間が1番好きです。

ずっと行きたかった秋の涸沢カールで見たかった景色を見ることができて、本当に幸せでした!!

この後も、天気が良かったので、写真を撮れるいい場所ないかなってプラプラして、テントを片付けて下山しました。

行って良かった秋の涸沢カール

ずっと行きたかった秋の涸沢カールは、想像以上に綺麗で、本当に行って良かったです!

普段登山をしない人でも秋の涸沢カールには行ってみたいって人もいると思います。

全く登山をしない人は、他の山を登ったりしてから行くことをお勧めします。

普段から運動をしている人で体力に自信がある人なら、大丈夫かもしれません。

秋の涸沢カールは行く価値のある場所なので、ぜひ気になっている方はチャレンジしてみてください!

ちなみにこんなに人が集まる場所ですが、電波はほとんどありません…。

秋の涸沢カールに行ってみたい人が気をつけること

秋の涸沢カールは普段から登山をする人からすると比較的難易度は低いと思います。

ただし、ほとんど登山をしたことがない人でも登ってみたいと思う人もいると思うので、注意点をいくつかお伝えいたします。

  • 標高が高いので息切れしないように気を付ける
  • 朝晩は冷え込むので防寒対策をする
  • 体力に自信がない人こそ朝一番のバスで出発する
  • 荷物は軽量化を試みる

初めて秋の涸沢カールにチャレンジする人は上記の4つのポイントを意識してみてください。

標高が高いので息切れしないようにする

涸沢カールの標高は2,300m。

普段高所に慣れていない人や高山病になりやすい人は高山病になる可能性があります。

ちなみに私は標高2,000mあることを知らずに全力疾走して、高山病になったことがあります。

登山の際はもちろん涸沢カールについてからの活動時も息が上がらないように注意しましょう。

一度高山病になってしまうとなかなか回復せず、場合によっては下山するまで苦しむことになります。

朝晩は冷え込むので防寒対策をする

秋の山は涸沢に限らず、非常に冷え込みます。

とても寒いので防寒対策は必須です。

テント泊する方はシュラフやシュラフカバーで対策を行ったり、シュラフのスペックが低い場合は、シュラフに入るときにダウンを着込む等することをおすすめします。

氷点下を下回ることもあり、寒すぎるとなかなか寝付けないこともあります。

また活動時も夜間の星を撮影したり、明け方の撮影時はかなり寒いので、上下ダウンを着用したり、厚手の靴下を履いたり、温かい手袋を着用する等対策をしましょう!

私が行った時もとても寒く、朝には池が凍っていたので、氷点下を下回っていました。

体力に自信がない人こそ朝一番のバスで出発する

涸沢カールまでの道のりはコースタイム約6時間と長いです。

朝一番に出発しても、次から次へと早い人に抜かされていきます。

もし体力に自信がなく、遅い場合、テント場に到着する頃にはテントを張るいい場所がなく、雪の上や岩の上にテントを張ることになります。

ただでさえ、しんどい思いをして登ってきたのに、まともに休むことができないと下山もしんどいままです。

体力に自信がない方は、小屋泊の予約を頑張って取るか、朝一番のバスに乗って、行動を開始する方が良いでしょう。

荷物は軽量化を試みる

最後に荷物はできる限り軽量にすることです。

当たり前のことですが、荷物が重ければ重いほど体への負荷は高まります。

涸沢カールはありがたいことにテント場に水場があり、豊富な水を無料で使用することができます。

活動中の水は必要ですが、それ以上に水を運ぶ必要もありません。

秋の涸沢カールの写真を撮りたい!!

なんて人はカメラに三脚にと機材が多く、重量が増えがちです。

私も涸沢カールの写真が撮りたいと思って行ったので、重量は15kgほどでしたが、重い方だと思います。

自分の体と相談しながら、パッキングをするようにしましょう!

まとめ

結論的には、初めて登山をする人にとっては涸沢カールはなかなかしんどいですが、行く価値はあります!

鮮やかに色づく斜面にカラフルなテントの数々。

1度は実際に見て欲しいです!

そして行く方は必ず登山届をお忘れなく!

上高地のバスターミナルで記入することも可能ですが、時間ロスになるので、事前にオンラインでの提出がおすすめです。

登録は必要ですが、YAMAPコンパスから簡単に作成提出ができるので、コースの確認がてら、作成してみてください。

安全に楽しく秋の涸沢カールを楽しみましょう!

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