ミュンヘンのバロック様式とロココ様式の最高傑作「アザム教会」

ドイツ有数の観光都市ミュンヘンにはたくさんの教会があります。その中で、雰囲気の異なる教会が「アザム教会」です。

アザム教会は、ミュンヘンに数ある教会の中では、知名度が高くありません。しかしながら、他の教会とは異なる雰囲気のきらびやかな教会は必見です。ミュンヘンを観光で訪れた際には、ぜひ立ち寄っていただきたいおすすめのアザム教会をご紹介します。

アザム教会とは(Asamkirche)

アザム教会(Asamkirche)はドイツ・ミュンヘンにある教会です。アザム教会の正式名称は聖ヨハンネポムク教会(St.Johann Nepomuk Kirche)です。

アザム教会は18世紀初頭に、建築家のエギットクウィリンアザムが兄のコスマスダミアンアザムと共に、設計して建築された教会です。もともとは、アザム兄弟が自分たちのために自宅の横に建てた教会でしたが、世間の圧力によって、一般に開放されるようになりました。

アザム教会の大きさは、個人のために建てられたということもあり、それほど大きいものではありませんが、外装・内装ともにきらびやかで、豪華絢爛です。アザム教会は、バロック様式にロココ様式が取り入れられていて、バロック様式・ロココ様式の最高傑作とも言われています。

アザム教会はミュンヘンの中心地からほど近いショッピング街にあります。大通りを歩いていると突然、荘厳な外観が現れます。周りの建物と同じ並びにあるため、ぼーっと歩いていると見落とす可能性もあります。

周囲の景色に馴染んでいるアザム教会ですが、足を止めて教会の前に立つとその大きさと壮大さに驚きます。

大きな扉を彩る装飾品の数々がまるで異世界への入口のように見えます。

アザム教会の中に入るとキラキラとまぶしさを感じます。内部もまるで異世界のようです。きらびやかさの中に重厚感と暗さを感じます。

室内は暗めの灯りが点いていますが、天井、壁、柱と教会内部のほとんどが、金色を基調として装飾されています。お祈りをする人たちが座る椅子は、シンプルな造りですが、他はこれでもかと輝いています。

凝った細工が随所に施されていて、豪華ですが、全体がまとまっているアザム教会の内部はまるで美術館さながらです。

頭上を見上げると天井には、フレスコ画が描かれています。アザム教会の内部は下部から上部にいくにつれて、色合いが明るくなるように描かれています。そのため、まるで上部から光が差し込んでいるように、見えます。自然と光に導かれて、壁と伝い、天井へと視線が誘導されていきます。

上部には窓があるため、時間帯によっては、光が窓から差し込みます。雨の日や曇りの日は窓からの光はほとんど感じることができないため、より室内は暗く、陰影を感じます。

アザム教会のきらびやかさは、他の教会では見ることができません。ミュンヘンでは他の観光スポットに比べると知名度が低いのが不思議なくらいの美しさです。ぜひミュンヘンを訪れた際は、周辺のスポットと一緒に立ち寄っていただきたいです！

小さな教会ですが、その分人も少なく、じっくりと中を見ることができます。

アザム教会はマリエン広場から徒歩5分ほどの場所にあります。街中にあるために、観光の際に立ち寄りやすいです。アザム教会は無料で内部が開放されています。曜日によっては、ミサや清掃等で中に入れないこともあるので、ご注意ください。

住所：Sendlinger Str. 32, 80331 München
アクセス： Marienplatz駅から徒歩5分
営業時間：土曜～木曜　 9:00～18:00
　　　　　金曜　　　　13:00～18:00(清掃のため)
ミサなどが実施される時間：水曜　18:30～　(Messe)
　　　　　　　　　　　木曜　17:00～　(Messe)
　　　　　　　　　　　　　金曜　17:00～　(Messe)
　　　　　　　　　　　　　日曜　10:00～　(Amt)