フィリピンには複数の語学学校があって、どの語学学校に行くか悩んでいる方も多いと思います。私も行く前はその1人でした。
なので、少しでも参考になればと思って、私が行った語学学校『ストーリーシェア』がどんな学校だったのか、いい点・悪い点を正直にご紹介します。
ストーリーシェアとは
ストーリーシェアはフィリピンのセブとバギオにある語学学校で、バギオについては唯一日本人が経営している語学学校です。
小規模の語学学校で、学校内でゲストハウス運営を行っているため、生徒以外の方も宿泊することが可能になっています。基本的に生徒は日本人のみでした。
私はバギオで語学学校を探していたので、日本人経営の学校なら何かあった時に安心かなということと、口コミなどを見てこちらの語学学校に行くことにしました。
施設
施設は全部で4つの建物があります。
2つの建物は、「EOP英語漬け校舎」という私生活含めて、英語以外を使用してはいけない校舎です。もう2つは「Basic校舎」という日本語を話してもいい校舎です。
それぞれの建物が隣接しているため、完全に日本語をシャットアウトはできません。
部屋は1人部屋と2人部屋があります。
料金によって、部屋のランクは異なります。私は1番安い2人部屋にしましたが、途中から1人になったので、広い部屋を1人で使えて快適でした。
大半の生徒さんは1人部屋を利用されていました。お金に余裕があるのなら、1人部屋にした方がいいと思います。
周辺は住宅街です。隣にサリサリストアという売店みたいなお店があります。スーパーまでは、徒歩15分強坂道を上ることになります。お菓子や簡単な日用品はサリサリストアで購入できるので、いろいろ買いだしたい時だけ、出かける感じです。
街中までは、少し距離があって、ジプニーかタクシーを利用する必要があります。ジプニーだと10ペソ・タクシーだと150ペソくらいで街中まで行くことができます。20~40分くらいかかるので、私は週末以外に街中に出かけることはほとんどありませんでし。その分勉強に集中しやすい環境です。
シャワーやトイレは共同です。アテというフィリピン人の家政婦さんみたい人がこまめに掃除してくれるのと、日本人だけなので、綺麗に使われています。なぜか初日だけシャワーの調子が悪くて、水のシャワーを浴びたのが衝撃的でした。
フィリピンなので、断水や停電もありました。それほど長期間ではなかったので、問題ありませんでしたが、シャワーとかトイレとか困ることもあるかもしれません。
食事
食事は平日の昼と晩御飯は提供されてみんなで食べることになります。同じ校舎の生徒とその時学校で生活しているボーディングティーチャーと呼ばれるフィリピン人の先生と一緒に食事をしていました。
メニューは毎日異なります。基本はごはん・スープ・メインのおかず2品です。日によってはデザートにフルーツがあることもあります。日本人も好きな味付けになっているのと、量は自分で好きな量取ることができるので、満足できます。味付けも普通に美味しかったです!美味しかったのとしっかりごはんを食べていたので、フィリピン滞在中に日本食が恋しくなることはありませんでした。
朝食は1人卵2個とパンを3枚用意されていて、自分で自由に食べることができます。
パンは薄切りなので、3枚くらいペロリと食べることができます。私の朝ごはんはだいたいこんな感じでした。目玉焼きとトースト3枚です。トースターやフライパンなどの調理器具はあるので、自分で調理していました。ピーナツバターや醤油を買ってきて、パンや目玉焼きにかけて食べていました。
人によっては、朝ごはんは食べないという人もいました。
休日は食事の提供がないので、学校で自炊をするか外に食べに行くことになります。
外食も金額が安いので、基本は外で食べていましたが、たまに、学校でチャーハンやパスタを作って食べたりもしていました。
後は、授業の合間にお菓子を食べたりもしていました。
これは授業の合間にたまに売りに来るスイーツです。温かい豆腐に黒蜜のシロップとタピオカがかかっています。台湾の豆花に似ていて、さっぱりしていて好きです!
授業について
授業は1クラス50分です。マンツーマンは好きな数のクラスを選択することができます。それに加えて、2クラスはグループレッスンを受けることができます。
マンツーマンが基本の授業です。クラスは自由に選択することができます。一般的にみんなが受けるのは2つです。授業は、
- CL(サイクルラーニングメソッド)
単語や表現を習って、その単語を使って、先生が先に質問をいくつかして、それに回答した後に、自分が同じように先生に対して、質問を考えて行うというのを繰り返します。質問することで、実際の会話にも応用できるようになります。 - SBS(サイドバイサイド)
テキストをひたすら暗記する形式です。
他に発音クラスやTOEIC・スピーキングクラスなど様々なクラスがあります。最初はCLとSBSをとることを勧められます。
グループレッスンは、その日によってテーマは様々です。曲を聴いてリスニングをしたり、動画を見た後に、ディスカッションをしたり、ゲームをしたりしました。
私は最初苦手でしたが、CLが1番良かったです。
自分で疑問文を考えることで、実際の会話でもどんな質問をするかの練習になりました。スピーキング力の向上に1番効果的な授業だと思います。
授業は雨の日は室内のこんな感じの部屋やリビングで、受けることになります。天気のいい日は外のテーブルや机を利用します。
いい点
小規模
バギオには複数の語学学校がありますが、こちらの学校はその中でも小規模です。学校によっては、生徒数が100人を超えるような学校もありますが、ここは、多くても20名前後です。私の滞在中の生徒数は10人くらいでした。
先生人数も多くないので、生徒・先生含めて全員と顔見知りになることができます。知らない人ばかりの環境よりは、全員知っている人の方が、落ち着いて生活することができます。
優しい先生
先生はみんな優しいです。先生は基本的に固定ではありませんので、毎日授業によっていろんな先生と話すことになります。先生によって、教えるのが上手い人や相性がいい人など多少の差はありますが、みんなとっても優しかったです。
どうしても最初は慣れていなくて、英語を発することに自信がなかったり、恥ずかしかったりすることもあるのですが、話しやすい環境です。
ごはんが美味しい
ごはんが普通に美味しかったです。日本人経営で日本人向けの味付けというのがよかったです。おかげで、日本食が恋しくなることなく生活することができました。
ただし、これは個人差があります。他の生徒で、頻繁に日本食を食べに出かけている人もいました。
生徒は日本人!
なんだかんだ日本人同士というのは、空気が読めたり、綺麗に共有のものを使ったり、時間を守ったりと当たり前のことを当たり前にできるので、ありがたいです。
最近はセブに台湾のインフルエンサーが来て、台湾からの留学生が増えているという話も聞きましたが、私が行ったバギオは生徒は日本人だけでした。
ルールを守る真面目な日本人しか生徒がいないというのは、いいところだと思います。逆にいろんな国の人と出会いたい人は、他の学校の方がいいです。
気になった点
あまり管理されていない
日本人経営の語学学校ということで、日本人スタッフがいて、きちっと管理されているのだろうと思っていました。実際は日本人スタッフはインターンのみでした。バギオでの運営は大学生のインターンスタッフとフィリピン人スタッフのみで行われていました。
そのため、生徒へのフォローはあまり厚くありません。生徒間で、対応に差があったりと少し気になることもありました。
また英語のみの校舎を選んでいても、日本語が頻繁に聞こえてきます。授業中に日本語の会話が聞こえてきた時は、集中できなくて少し大変でした。
でもインターンスタッフといえど、1人で頑張って管理されていて、大学生なのにすごいなーと感心していました。ただ、どうしても1人だと気づかないところや、見えていない部分が出てくるので、もう少しスタッフを増やしたり、スタッフのケアをして欲しいなと思いました。
経営者の派手なPR
経営者のミオさんという方はSNSでのPRをいろいろとされているようでした。留学期間中にフォローをして、見ていたのでいろいろと実状と異なる点が気になって仕方ありませんでした。
どんなに学校のメソッドがすごいのか、出身の生徒が活躍しているのかを大げさにアピールされています。また、無料プレゼントキャンペーンを大々的にされています。
その割に1カ月半バギオの学校に滞在していましたが、1度も状況を確認しに訪れることもありませんでした。
またTwitterで、こんなことをやっていると話している内容をバギオでは実施されていなかったので、言ってることと違うやんって思うこともありました。
SNSでは大きいことを言っている割に、学校の経営は適当であまり管理していない人ってイメージが私にはついてしまいました。なので、Twitterでツイートを見るたびに「またか…。」って思いながら、ついつい見てしまう自分が嫌でした。
おすすめかどうか
私の行ってきたストーリーシェアですが、おすすめかどうかは人によります。フィリピンの語学学校はいろいろなところがあって、実際他の学校に行っている人や他の学校で先生をやっている人にも話も聞きました。
ストーリーシェアのいいところは、ストレスが少ない環境で、勉強できるという点です。周りは日本人なので、英語で話さなくてはいけないとはいえ、気楽な部分があります。また宿題が大量にあるということもなく、スパルタではありません。その分英語の伸びは少し遅いかもしれません。
他の韓国経営のスパルタ校だと、課題が大量に出されて、ストレスが多いけど、その分英語の伸びが早いという学校もあります。
人が多い学校で先生は同じ人がいいという人もいれば、人が少ない学校がいいという人もいます。本当にそこは人それぞれです。なので、自分はどんな風に勉強したいのか、どんなスタイルがいいのか、それをよく考えて、学校を選びをすることが大切です。
フィリピン留学をするときにおすすめな申し込み方
長期間の留学を考えている人はある程度期間を区切って申し込むことをおすすめします。6ヶ月とか長期で来ている人もいました。そういう人は6週間とかで申し込んで、3~4週間その学校が自分に合っているか確認して、継続するか他の学校に移るか決めた方がいいです。
最初から6ヶ月とか3ヶ月って申し込むと、不満があっても変更するのが大変です。長期だとお金も時間もかけることになるので、より自分にあった学校選びをするようにしてください。
まとめ
私の行っていた語学学校についてご紹介しました。正直にいいところも良くないところも両方お伝えしました。少しだけもっと厳しいスパルタ校にしても良かったかなとも思いました。
帰国してから知ったのですが、フィリピン留学ラジオというサイトではフィリピンの語学学校のことがいい点悪い点書かれています。運営している方も複数の語学学校に行っていて、悪いところもはっきり書くという方なので、もし、留学を考えている方は、学校の情報収集に見てみてください。
口コミサイトの中には、卒業生にお願いしていい評価を書いてもらっているサイトもあったりするので、精査が必要です。
学校選びは難しいですが、英語学習が充実したものになるかがかかっているので、よく考えて選んで、より良い留学生活を送ってください!