私はもともとSONYのα7Ⅱというカメラを持っていました。α7Ⅱは、フルサイズミラーレスの優秀なカメラです。
しかしながら、最近ついに新たに同じくSONYのα7Ⅲを購入してしまいました。間もなくα7Ⅳが発売されるのでは?と、ウワサされているこのタイミングで、α7Ⅲを購入するに至るまでは、非常に悩みました。
なぜ私がα7Ⅱを持っているにも関わらず、α7Ⅲを購入したのか、そして実際購入してどうなのかご紹介します。
α7Ⅱとα7Ⅲの異なる点

α7Ⅱは2014年12月に発売されたSONYのフルサイズミラーレスカメラです。そしてα7Ⅲは2018年2月に発売された同じくSONYのフルサイズミラーレスカメラです。約3年の差は非常に大きく、様々な異なる点があります。まずは、表で見ていきます。
α7Ⅲ | α7Ⅱ | |
有効画素数 | 2420万画素 | 2430万画素 |
センサー | Exmor R | Exmor |
ダイナミックレンジ | 15stop | 13stop |
ISO感度 | 100-51200 | 100-25600 |
AF測距点 | 693点(位相差) 425点(コントラスト) | 117点(位相差) 25点(コントラスト) |
連写 | 10コマ/秒 | 5コマ/秒 |
サイレントシャッター | 〇 | ー |
動画 | 4K、30p(100Mbps) | フルHD、60p(50Mbps) |
バッテリー撮影可能枚数 | ファインダー:610枚 ライブビュー:710枚 | ファインダー:270枚 ライブビュー:350枚 |
手ブレ補正 | ボディ内5軸(5段分) | ボディ内5軸(4.5段分) |
タッチパネル | 〇 | ー |
総重量(ボディのみ) | 650g(565g) | 599g(556g) |
ざっくりと重要なポイントを表にまとめました。ぱっと見ただけでもα7Ⅲの性能がα7Ⅱより遥かに高いのが、わかります。
α7Ⅱからα7Ⅲになって大きく変化したところ
ここからは、α7Ⅱからα7Ⅲになったことで、大きく変化したところをご紹介します。
寒さにも耐えられる大容量バッテリー
私の中で最も魅力的だったポイントが、寒い場所での撮影にも耐えることができる大容量のバッテリーです。撮影可能枚数が2倍以上に向上しています。
α7Ⅱを使用していた時は、古い電池を2つと新たに購入した電池を1つ持っていました。気温がある程度あたたかい場所であれば、電池が3つあれば十分に撮影ができましたが、気温の低い場所だと極端に電池のパフォーマンスが下がりました。
1番ひどかったのは、長野県の高ボッチ高原に冬場行った際に、古い電池を使用していた時です。電源を入れて、カメラの設定を合わせていたら、電源が落ちました。日本より寒さが厳しいドイツで朝晩に撮影するためには、α7Ⅱでは厳しいと思ったのが、α7Ⅲを購入した最大の理由です。
結論、α7Ⅲのバッテリーはめちゃくちゃ持ちます。寒い場所での連続インターバルもできて、今までのように、バッテリーへ気を遣う必要がなくなりました。
また、α7Ⅱでは、USBで充電しながらの撮影はできませんが、α7Ⅲは充電しながらの撮影が可能なので、半永久的に撮影が可能です。
新開発のセンサーと新世代画像処理エンジン搭載による高感度性能の向上
α7Ⅲには新開発された「ExmorR」CMOSセンサーが搭載されています。また、画像処理エンジンも新世代のBIONZ Xが搭載されたことにより、センサーからデータ読み込み速度が2倍以上向上し、約1.8倍の高速データ処理が可能になっています。
常用ISO感度は51200とα7Ⅱの2倍以上になり、手ブレが補正が強いα7Ⅲであれば、夜景も手持ちで撮れるほどの高感度です。
星空の撮影時には思い切って、ISOを上げることも可能になるのが、嬉しいところです。
オートフォーカス性能が大幅に向上
α7Ⅲの測距点を見ると位相差693点・コントラスト425点と、α7Ⅱとは全く別物です。
圧倒的な数の測距点ですが、測距点が多ければ多いほど被写体にピントが合わせやすくなります。スポーツや子ども、動物など動きのある被写体を撮影するときに、α7Ⅲのオートフォーカスは効果を発揮します。
また「リアルタイム瞳AF」は、動きのある被写体でも、リアルタイムに被写体の瞳を検出し続けて、ピントを被写体に合わせてくれます。リアルタイム瞳AFは一部の動物にも対応しています。動物は人以上に、予測できない動きをして、スピードも速いので、この機能はとてもありがたいです!
また連写速度も倍の10コマ/秒になっているので、動き物の撮影に向いています。
手ブレ補正の機能が向上

手ブレ補正は4.5段から5段に向上しています。0.5段とわずかな差に思えますが、大きな違いです。
ISO感度の向上と合わさって、三脚を使用できない場所暗い場所での撮影で遺憾なく効果を発揮してくれます。
ドイツではケルン大聖堂の内部を撮影する時に、とても助かりました。教会の内部は三脚禁止と書かれているわけではありませんが、場所柄、三脚の設置はしづらいです。そんな場所でも手ブレ補正のおかげで、多少絞って撮影することができました。
4K動画に対応
ついに4K動画に対応しました。動画撮影は今のところしていませんが、動画機材としてもα7Ⅲは素晴らしい性能を発揮します。
ただし、4K動画に対応できるPCが必要なので、私にはなかなかハードルが高いですが…。
他にもありがたいポイントたち
シングルスロットからデュアルスロットに
α7ⅡのSDカードはシングルスロットでしたが、α7Ⅲはデュアルスロットになって、2枚のSDカードを挿入できるようになりました。
プロのカメラマンやここぞ撮影をするという時には、ありがたい機能です。もし結婚式撮影の時にSDカードのデータが破損したら地獄ですが、2枚入れておけば、バックアップがとれるので安心です。
タッチパネル
私はあまりタッチパネルの恩恵を受けていませんが、タッチパネルが搭載されることで、カメラに馴れていない人でも操作しやすくなっています。
誰でも使用しやすい家族向けのカメラでもあると言えます。
サイレントシャッター
サイレントシャッターはめちゃくちゃありがたい機能です。一眼レフのシャッター音も好きですが、シチュエーションによっては、シャッター音なしで撮影したい時もあります。
α7Ⅲでは、シャッター音を選択することができます。人を撮影するときなどは、シャッター音がある方が、撮られる側も撮られているという意識があっていいと思います。
シャッター音の有り無しを選択できるというのは、ミラーレスならではですし、とても重宝しています。ちなみにシャッター音が軽くなって、α7Ⅱのシャッター音の方が好きです!
なぜα7RⅢにしなかったのか
私の中でα7Rⅲやα7Rⅳなどの高画素機が候補になかった理由は、ずばり予算オーバー&高画素を扱えるスペックのパソコンを所持していないにつきます。
正直私の撮影スタイルなら、Rほどの画素はなくても十分なのです!
実際にα7Ⅲを使ってみてどうか

α7Ⅲを買って本当によかったです!!
バッテリーを気にすることなく、撮影できますし、カメラの起動スピードもとても速いです。 α7Ⅱは電源を入れてから、カチッ、よいしょーーーーって感じでしたが、α7Ⅲは、カチッ、パッ!って感じです。
暗い場所での撮影も、オートフォーカスも、機材の操作性も全てが別物です。
2020年夏に発売予定と言われているα7Ⅳを待つかすごく悩みましたが、α7Ⅲを購入して本当によかったです。むしろもっと早く購入すればよかった…。
もし、α7ⅡとⅢどちらを購入するか悩んでいる人は価格は高くなりましたが、α7Ⅲを購入することをおすすめします。
まとめ
カメラを購入するというのは、安い買い物ではないので、判断が難しいです。人によって重要視するポイントは異なります。ただ、私の経験上、お金をケチってスペックが低いものを購入すると、後で結局また別のものを購入することになります。
実際私もカメラはAPSC機⇒α7Ⅱ⇒α7Ⅲとカメラのグレードが上がっていっています!笑
レンズもしかり。高い買い物なので、決断するのは難しいですが、しっかり悩んで後悔のないカメラ選びをしてください。
とりあえず、今私に言えることは、SONYのα7Ⅲは最高のカメラです!!今のところ不満はありません!!